自撮り系Instagrammerの“映え”を劇的に変える夢のようなドローンが、日本向けの限定機種として発売された。
その名も「HOVERAir X1 Smart」。欧米ではすでに発売されていて売上約3億円弱の大ヒットとなっている。
このドローンは99gのトイドローンだ。だから、機体登録も飛行計画書の提出も不要ですぐに飛ばせる。
しかも、ボタンを押すだけで完全自動飛行をするAIが搭載された。手のひらから離陸して、手をかざすと戻ってきて手のひらに着陸する。
このドローンには送信機(コントローラ)がない。アプリをDLしてスマホでも操作できるが、そんな使い方をする人はまずいないだろう。
サイズは縦:約111mm、横:約142mm、高さ:約27mm。ほぼ正方形で、左右のプロペラを畳むとTVのリモコンの半分程の長さというコンパクトさだ。
主な撮影モードは以下の通り。
①ホバリング~高度を維持したまま空中で静止。人物に向き合いながら動きに合わせて回転。
②ズームアウト~人物のアップからドローンが後進。徐々に周りの景色が映り込んでいく、シネマのような撮影が可能。
③フォロー~人物を正面・背後・側面から追いかけるように撮影が可能。
④オービット~人物を中心に円を描くように撮影。ストーリー性のある魅力的な撮影が可能。
⑤バードアイ~人物を真上から捉えることで、ダイナミックな撮影が可能。
オイラが一番驚いたのは、このサイズで風に流されないこと、映像が素晴らしく美しいことだ。
手ブレ補正システムを完璧にするために、ジンバルに電子式手ブレ補正(EIS)を加え、水平補正まで組み合わせたことが大きいだろう。
その上、最大風圧抵抗が驚愕のスケール4!オイラのDJI MINI3 PROでもスケール5だよ?恐れ入りました^^;
画質は2.7k/30fps、1080p@60fps、1080P HDR。さらに縦撮影と横撮影の切り替えまで可能だ。
Youtubeにはもう、このドローンで撮った動画が何本もアップされているが、スケボーや自転車などで移動する人物を感知して素早く自動追従する様は、信じられないほど正確だ。
送信機を手動で操作しながらこれ程の操縦を行うには、相当の技量が必要だと思う。それが未就学の子どもでもできてしまうのだから、拍手するしかない。民生用、特に趣味の空撮用、あるいはトイドローンに関して、残念ながら、日本はもはや周回遅れになってしまった。
「HOVERAir X1 Smart」は現在、Makuakeで先行予約が始まっている。少し価格が張るので、まずは会員登録してみるといい。5月の一般発売に向けて各種割引クーポンが出てくると思う。それにしても、スゲ~時代になったね。
※トイドローンでも空港等の飛行禁止区域があります。また、公園等でも禁止されている場合があります。各自治体で確認の上、安全に楽しみましょう。