ガラちゃん(オイラ)のその後は、ちびまる子ちゃんに登場する山根くんのようで、相変わらずの胃腸虚弱と毎週風邪を引くという体たらくだった。回数こそ減ったものの、保健室の常連さんであることも変わりなかった。例の女子も同じで、間仕切り越しの会話も増えていった。
その頃の小学校は結構荒れていて、上級生にはかなりのワルがいた。なぜか正義感の強かったオイラは、前出の女子と学校を改革するために立ち上がろうと保健室で盛り上がった。“おい、その前に教室へ戻れよ”って話だが、同志となった二人は、まず根回しをと計画を練った。
発言力を増すには、まず生徒の中でマウントをとれる立場にならねばならない。病弱なのにww。それには第一歩として“学級委員になろう。オーッ!”ということになった。病弱なのにwww。ところが不思議なもので、目標を持つと少しずつ身体が丈夫になるものだ。
実はこの年、オイラには黒歴史がある。当時、小学校までは徒歩で片道30分程。それは下校後の通学路で起こった。家まであと15分程、何やら込み上げてくる〇意。う~っ、ヤ、ヤバい…。頑張れ、家まであと少しではないか。
な、なんで家が近くなるほど強くなる??〇意!ああぁぁ~~~。あと300m程のところでオイラは力尽きた。少し重くなったお尻周り。遠のく意識。そこにはウ〇チとの接触面積を最小限にしようと、情けなくもガニ股で亀のように進むオイラがいた…。
そんな記憶を封印して、4年生の春。綿密な計画が実り、オイラは学級会副会長、同志は規律委員長へと出世。着々とボス猿への道を駆け上っていった。野球部にも入って徐々に体力もついてきたし、よしよし、この調子でいいんじゃないかい~。
そして5年生の春。同志と共に、ついにオイラは児童会長に立候補したのであった。折しも、この年をもって学校イチのワルは卒業(ラッキー!!)全校生徒の前で立候補の演説をし、見事児童会長に当選!そして同志のK子ちゃんは副会長に就任した。
野球部での運動が功を奏したか、オイラはめきめきと丈夫になっていった。思えば、小学5年、6年生時代が、人生の中で一番健康だったような気がする。
こうして輝かしい小学校時代は過ぎていったが、問題は中学であのワルとどう対峙するかだ。少なくても1年間は同じ校舎で過ごすわけで、正直、心の中ではプルプル不安に駆られていた。
ちなみに、随分と健康にはなったものの、この当時のガラちゃんのズボンのウエストサイズは63cm。身長こそ165cm程あったが、相変わらずのへろへろぶりだ。こんなんで、中学という荒野に繰り出せるのだろうか…。
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